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青白いゴール

今月体調を崩してしまい、何と喘息になってしまいました。
毎晩胸がひゅうひゅう苦しくて、眠れない日々の中で、久しぶりに昔亡くなった同級生の事を思い出していました。


その彼を見かけたのは数回ほどでした。
中学2年生の1学期も随分経った春の終わりに、突然教室のドアが開き、青白い顔をした男の子がサッカー部の元気な男の子たちに肩を組まれながら教室に入ってきました。
サッカー部の男の子が「こいつが○○だぞ!みんなちゃんと覚えとけよ!」と言って彼をみんなに紹介しました。
そういえば、2年生になってずっと空いてる席がありました。


その後、青白い彼はたまに1時間ほど授業に出ては知らないうちに帰ったり、数回見かけましたがそのうち学校には来なくなりました。
そして制服も衣替えし、秋も終わりに近づいた頃、彼が亡くなったと聞かされました。
長い間喘息を患っていたそうで、それが悪化したそうです。


クラスメイトとはいえ、ほとんど彼のことも知らず、ただ同い年の男の子が亡くなったんだな・・・という、とても遠い気持ちしか湧かなかったのが正直な所でした。
授業が終わってから、閑静な住宅街の川沿いに建つ彼の家にお焼香をしに行った時、家の前に青白いバスケットゴールがありました。
そのゴールを眺めながら、この家でこの子が確かに存在したんだな・・・と思いました。


後から、彼をクラスメイトに紹介したサッカー部の男の子の一人は、彼が亡くなる前日に看取ったと噂で聞きました。
14歳の男の子が自分の友達が亡くなる姿を見ることってどんな気持ちだったんだろう・・・と今だから思うこともあります。
ずっと休んでいた友達の気持ちを汲んで、教室に入るのを躊躇った彼を肩を組みながら紹介した優しさも、今になって気づくこともあります。


大人になって、亡くなった男の子の家の前を通り過ぎる度、錆びついたあの青白いバスケットゴールを見かけました。
それを見る度に、確かに彼は存在していて、私は彼の止まった時間から動いているんだなと思い出させてくれました。



ひゅうひゅうと苦しい夜に、あの子はどんなに苦しかったのかな・・・と思いを馳せました。


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